JA秋田厚生連 秋田厚生医療センター


リハビリテーションセンター

概要

リハビリテーション科は、理学療法士(11名)、作業療法士(7名)、言語聴覚士(3名)、看護師(1名)、リハビリテーション科医師(2名)、計24名が所属しています。脳血管疾患・運動器疾患のリハビリテーションに加え、急性心筋梗塞や狭心症への心疾患リハビリテーションや、がん患者リハビリテーションなども行っております。 当科は急性期リハビリテーションを主軸としており、継続してリハビリテーションを希望される患者さんには回復期リハビリテーションを行っている病院を紹介させていただくなど、地域連携にも努めております。

スタッフの構成

リハビリテーション医師 2名
理学療法士11名
作業療法士 7名
言語聴覚士 3名
看護師1名
(平成24年7月現在)

所属スタッフ取得資格

心臓リハビリテーション指導士 2名
日本体育協会公認アスレチックトレーナー 2名
認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域) 1名
3学会呼吸療法認定士 2名
専門理学療法士(運動器) 1名
認定理学療法士(呼吸) 4名
ケアマネージャー2名
福祉住環境コーディネーター 2名
がんリハビリテーション研修課程修了 7名
秋田県単位型緩和ケア研修会修了 2名
訪問リハビリテーション実務者研修会修了 1名
(平成24年7月現在)

活動

秋田呼吸リハビリテーション懇話会インストラクター 2名
アイスホッケー秋田県選抜成年男子帯同トレーナー 1名
国体少年男子サッカー、秋田県選抜チームトレーナー 1名
秋田県体育協会スポーツ医科学委員 1名
整形外科術後理学療法プログラム(メディカルビュー社)分筆 1名
秋田大学大学院医学系研究科 非常勤講師 1名
(平成24年7月現在)

当科のリハビリテーションの流れ

部門紹介

理学療法部門

 理学療法(Physical therapy:PT)とは、病気・ケガなどで、身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、 基本動作能力(座る・立つ・歩くなど)の回復や維持、及び障害の悪化の予防を目的に運動療法や物理療法(温熱・電気・水など)を用いて、 自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションです。 治療や支援の内容については理学療法士が対象者一人一人について医学的・社会的視点から身体能力や生活環境などを十分に評価し、 それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。必要に応じて、社会生活を送る上で不利な要素を少なくするために、 杖や装具などの福祉用具の選定や紹介、環境調整なども行います。

 当院では、心疾患・脳血管疾患・運動器疾患・呼吸疾患・スポーツ障害など多岐にわたる疾患に対応すべく専門知識を有する認定や資格を持った理学療法士11名が在籍しており、各種学会発表や論文執筆、研修会への参加など、常に新しい治療を提供すべく自己研鑚に努めております。

作業療法部門

 作業療法(Occupational therapy:OT)とは、病気やケガのために身体に不自由が生じた人々またはそれが予測される人々に対して 主体的な活動の獲得を図るため、作業活動(家事などの日常生活動作、仕事や遊び、人に関わる全ての活動)を通して行うリハビリテーションです。 主に、上肢の麻痺やケガなどに対して運動療法や作業活動を交えて有用な機能を回復し促進を図ります。 また、障害があっても残された機能を最大限に活用し、身辺動作(食事・更衣・整容など)や家事動作、仕事への復帰を目指し “その人らしい生活”を送ることができるようにサポートします。例えば、箸の操作や書字、ハサミや包丁といった道具の使用練習、 利き手の交換などを行います。

 当院は7名の作業療法士が在籍しており、基本的な治療の他に、物理療法(渦流浴・ホットパック・高周波治療器など)も併用しながらより効率的に改善が図れるよう工夫しています。必要に応じて、一人一人の手に合わせたスプリント(装具)の作成もしています。

言語聴覚療法部門

 言語聴覚療法(Speech language hearing therapy:ST)とは、先天的または病気などにより言葉や聴こえ、 飲み込みに問題を抱えている方を支援する専門的なリハビリテーションです。具体的には、失語症や構音障害(発音の障害)、 気管切開後の音声障害などによるコミュニケーションの問題に対して、各種の言葉の精密検査を実施し、発声・発音の仕方の指導や、 母国語を話す能力を取り戻すための訓練を行います。また、飲み込みに(嚥下)に問題がある場合には、医師の指示のもとに専門的な検査を行い、 筋力強化や食事摂取方法の指導などを行います。

 当院は3名の言語聴覚士が在籍しており、鼻から細いカメラを通し、飲み込む瞬間を直接観察できる嚥下内視鏡検査(VE)や、造影剤を練りこんだ食品を食べているところをX線で撮影する嚥下造影検査(VF)も行っております。これらの精度の高い検査や専門的な知識を有する認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)が主体となって治療に当たり、より安全に食事が摂れるように家族指導も含めたサポートをしております。

当科で対応可能なリハビリテーションの紹介

心大血管リハビリテーションについて

 当院では心臓リハビリテーション指導士を取得している医師、看護師、理学療法士で対応・指導しています。障害を受けた心臓は正しい運動療法によりその機能の回復も進み、身体を動かすことで精神的にも自信がついてきます。いくら運動療法が良いといっても、激しすぎては危険であり、軽すぎては効果がありません。その人に適した運動処方で効率良く安全に行う必要があります。心肺運動負荷試験を行い、その方に合った運動種類、時間、強度、進め方等を指導します。早期社会復帰、再発の予防、合併症の予防、併存疾患の改善を目的に安全で効率的、効果的な運動を実施しており、さらには、食事・栄養指導、服薬指導など、再発予防の患者教育も行っています。 対象疾患は心筋梗塞、狭心症、慢性心不全、心臓手術後、大血管疾患、閉塞性動脈硬化症です。

 心臓リハビリテーションに関するご相談等がありましたら、心大血管リハビリテーション室へご連絡ください。

脳血管疾患リハビリテーションについて

 脳卒中などの脳血管疾患にかかると、手足の麻痺や失語症、嚥下障害などの症状が生じることがあります。また、長い間寝たきりでいると、筋力や体力の低下・関節の拘縮などの「廃用症候群」と呼ばれる状態に陥る危険性があります。できるだけ早期からリハビリを開始することで廃用症候群を防ぎ、意識や全身状態が落ち着き次第、ベッドから離れて日常生活に復帰できるよう積極的にリハビリテーションを進めていきます。

 対象疾患は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・脳外傷・脳腫瘍・脳炎・脊髄損傷・パーキンソン病・多発性硬化症・筋委縮性側索硬化症(ALS)・高次脳機能障害・顔面神経麻痺などがあげられます。

運動器リハビリテーションについて

 日常よく遭遇する肩や腰の痛み、関節の変形、交通事故・転倒などによる骨折、脊柱疾患の手術後などにより、痛みや関節の障害・筋力の低下など日常生活に支障をきたしている方に行われるリハビリテーションです。運動療法を初め、温熱・電気・水などを利用した物理療法や、装具やサポーター・義肢のチェックも行います。また、スポーツ動作などの高度な運動に対しても、トレーニングメニューの作成やボディチェックを行いスムーズな復帰を支援し、同時に再発の予防に努めます。

 対象疾患は、大腿骨頚部骨折などの四肢の骨折・脊椎損傷・変形性関節症・椎間板ヘルニア・関節リウマチ・腰部脊柱管狭窄症・四肢切断・靭帯損傷・スポーツ障害などです。

呼吸器リハビリテーションについて

 呼吸リハビリテーションとは、呼吸器の病気によって生じた障害を持つ患者に対して、可能な限り機能を回復、あるいは維持させ、患者自身が自立できるように継続的に支援していくための医療です。当院では、呼吸リハビリテーションに、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカー、薬剤師など、さまざまな医療の専門職が患者さんの支援に関わります。

 呼吸理学療法では、人工呼吸器をつけながらの胸郭介助や固定式自転車による全身耐久性トレーニング、機械的咳介助、体位排痰法などを行います。

 対象疾患は、慢性閉塞性肺疾患、肺結核後遺症、脊柱や胸郭の変形などの呼吸器疾患の方だけでなく、呼吸が苦しそうな方の多くが対象となり、寝たきりで肺炎などを起こす可能性のある方も対象です。

がん患者リハビリテーションについて

 がんの治療や検査のために入院している方の廃用症候群の予防や、手術後や治療に伴う副作用によって生じた様々な障害に対して行われるリハビリテーションです。がん患者の多くは、症状の変動や治療の副作用のためにより細やかなケアを必要とします。当院では専門の研修を受けたスタッフが症状の変動に合わせて治療内容を細かく設定し直し、他職種と連携しながら治療しております。精神的にも肉体的にも苦痛を強いられることが多い“がん”と向き合い、その人らしい生活を送れるよう運動療法だけでなく、精神的サポートや環境調整、家族への配慮も含めた支援を行います。

 対象疾患は、胃がん・大腸がん・肝臓がん・乳がんなどの臓器がんや白血病などの血液がんを含む各種のがんです。

リンパ浮腫への対応について

 乳がんや婦人科系のがん治療後や急性の炎症(蜂窩織炎など)後に手足に強いむくみが生じてしまう事があります。これをリンパ浮腫と言います。このリンパ浮腫がもとで運動機能や日常生活に支障をきたしてしまう場合、リハビリテーションの適応となります。がんの手術後には、リンパ浮腫を起こさないための生活指導を行うこともあります。

 当院では専門的な研修を受けたスタッフが治療にあたり、運動療法や生活指導を主体としながら、用手的リンパドレナージや圧迫療法などのリンパ浮腫治療ガイドラインに沿った特殊な治療方法も併用して行っております。

Q&A

Q1.
数年前に脳梗塞でリハビリを受けたのですが、まだ後遺症が残っています。もう一度リハビリをしてもらうことはできますか?

A1.
申し訳ございませんが、診療報酬の都合上、当院では対応しかねます。新たに発症された場合や、体の機能が急激に低下した場合には対応可能な場合がございます。まずは主治医にご相談ください。


Q2.
他の病院で治療を受けていたのですが、そちらの病院でリハビリを続けることはできますか?

A2.
状況により可能な場合がございます。まずは今まで治療を受けていた診療科の主治医の紹介状を持参した上で、当院の同じ診療科を受診していただきます。その後その科の医師の紹介を受け、当科の医師が診察し適応を判断させていただきます。


Q3.
がんの手術後からむくみに悩んでいます。そちらでは対応してくれますか?

A3.
はい。リンパ浮腫が原因でも日常生活に支障をきたしている方であれば診療を受けることが可能です。当院では浮腫に関する専門知識を持ったスタッフが治療を行っております。もちろん、健康保険の範囲で診療が受けられます。

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