循環器内科
当院の循環器内科のご案内です。
Circulatory
ご案内
当院循環器内科では循環器専門医5名が在籍し、下記疾患への治療を行っております。
疾患としては、1)急性心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患、2)心不全、3)不整脈、4)心臓弁膜症、5)先天性心疾患、6)(肥大型および拡張型)心筋症、7)大動脈瘤、8)(下肢などの)末梢動脈疾患、9)肺塞栓、下肢静脈血栓症、そしてこれら多くの心臓血管病の元になる生活習慣病である高血圧、脂質異常症などの患者さんの治療を担当しています。
虚血性心疾患、特に急性心筋梗塞に関しては秋田市北部、男鹿南秋地区で唯一の心臓救急医療機関であります。日本心血管インターベンション学会の研修関連施設に認定されていて、カテーテル治療専門医2名が在籍しております。また外来では虚血性心疾患診断にCT検査を行うことも可能で、迅速な診断に努めています。
心臓リハビリテーションを積極的に取り入れており、心臓リハビリテーション認定医1名、心臓リハビリテーション指導士6名が在籍。入院中の急性期から外来通院を含めた慢性期リハビリまでを一貫して担当できるシステムを完備しています。
不整脈に関しては洞不全症候群、房室ブロックなどの徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療。また2019年8月からは頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションも開始しております。
学会施設認定
- 日本循環器学会認定 循環器研修施設
- 日本心血管インターベンション学会研修関連施設
特殊な検査・専門的な検査
- 心臓カテーテル検査(冠動脈造影、下肢動脈造影などの血管造影を含む)
- 心臓超音波検査(心エコー検査)
- 心肺運動負荷試験
- 長時間記録心電図
- 心臓電気生理学検査(ヒス束心電図)
- 心臓核医学検査(心筋シンチグラフィー)
- X線コンピュター断層撮影(CT)、核磁気共鳴(MR)コンピュター断層撮影
専門的な治療
- 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対するカテーテル治療
- 下肢の末梢動脈疾患を中心にした末梢血管のカテーテル治療
- 徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術
- 頻脈性不整脈に対するカテーテル治療
- 深部静脈血栓症に対する下大静脈フィルター留置術
- 重症心不全、ショック例に対する補助循環療法(大動脈バルーンパンピングなど)
- 心臓リハビリテーション(入院および通院)
専門外来
- ペースメーカー外来 (毎週火曜日 午前10から、予約制)
- 心臓外科術後外来 (毎週金曜日 午後2時から)
主な診療実績(2020年)
- 冠動脈造影 307例
- 冠動脈カテーテル治療 123例
- 末梢血管カテーテル治療 22例
- ペースメーカー植え込み術 43例
- ジェネレーター交換術 33例
- カテーテルアブレーション 43例
- 心筋シンチグラフィー 40例
- 心臓超音波検査 2770例
- 冠動脈CT検査 82例
- 心臓リハビリテーション 232例 (心肺運動負荷試験 75例)
カテーテルアブレーション全国症例登録研究(J-AB 2022)への参加について
当院では倫理委員会の承認のもと、日本不整脈心電学会が主導するデータベースプロジェクトに参加しています。
このプロジェクトは、日本におけるカテーテルアブレーションの現状(治療実施施設の数、術者の数、不整脈の種類、合併症の割合等)を把握することにより、カテーテルアブレーションの不整脈診療における有効性・有益性・安全性を明らかにすることを目的としています。趣旨をご理解の上、ご協力をお願いします。このプロジェクトは2030年3月31日までを予定しています。
プロジェクトへの治療情報登録について
対象
対象となる患者さんは、当院にてカテーテルアブレーション治療を受けた全ての方です。
提供する診療情報
性別、年齢、身長、体重、症状、不整脈診断名、不整脈の原因、血液検査、心臓超音波検査、カテーテルアブレーション手術日とカテーテルアブレーション手術方法、合併症、術後結果、術後合併症、退院時情報(退院日・退院時転帰)、手術1年後の生存の有無、不整脈再発の有無
診療情報の提供先および提供方法
上記の診療情報を、研究の目的のため次の研究機関に提供します。
- 提供先の研究機関および管理責任者
J-ABデータセンター:国立循環器病研究センター OIC 情報利用促進部 岩永 善高 - 提供方法
本研究で収集した情報を、機密性や安全性の措置が講じられたクラウド型の臨床情報収集システムに入力し、全国規模で行われている「J-AB 2022」へ登録いたします。提供する際は、対象となる患者さんを特定できる情報は記載せず、個人が特定できないように配慮いたします。詳細は、日本不整脈心電学会ホームページをご覧ください。
個人情報の取り扱い
対象となる患者さんの情報を提供する際は、匿名化処理を行い、個人情報が外部に漏れないように厳重に管理いたします。また、学会や学術雑誌等で公表する際にも、個人が特定できないような形で使用されます。
この研究で得られた情報を将来、日本不整脈心電学会会員等が行う研究に利用したり、国内や海外の関連学会のデータベースと連携する可能性があり、研究計画書を変更する場合があります。その場合は、日本不整脈心電学会研究倫理審査委員会での審議を経て、研究機関の長の許可を受けて実施されます。これらの利用について文書を公開する場合は、日本不整脈心電学会ホームページ及びJ-ABホームページに掲載いたします。
登録の拒否
臨床情報を登録されたくない場合は、登録を拒否していただくことができます。また、登録された患者さんご自身のデータを削除することも可能です。担当医にお知らせください。なお、登録を拒否することで、日常の診療等において対象となる患者さんが不利益を被ることは一切ございません。